夏のおもいで1 モロヘイヤ
秋ですわ!
ああ、またもやブログを仮死状態にしてしまったわ……と反省しています。
更新しようと用意していたらしきメモを発見しましたので、いくつかご紹介しようとおもいます。
この夏は(も)、野菜の価格が高かったとのことで、我が家は価格の安定していたモロヘイヤをよく食べていた。
束にして売られているモロヘイヤの葉っぱを、茎からプチプチ外してゆくその行為に、わたしはひと夏の間ずっと悩まされていた。
一食につき二束分のモロヘイヤの葉っぱを取るのだけれど、あまりの面倒くささにずっと足踏みをしていた気がする。苛々して。
しかし、わたしは日に一度は青菜を食べないと気が済まないという性分ゆえ、自分が招いた結果といわれれば当然で、一応黙ってプチプチと葉を取り続けたのである。
わたしとモロヘイヤとの出会いは、高校生の頃だ。友人とふたりで行ったアフリカ料理のお店のメニューに“モロヘイヤのスープ”というメニューがあった。それまでにも食べたことはあったかもしれないが、当時はまだまだ野菜というよりただの葉っぱの印象が強かったようにおもう。
けれどそのスープをわたしも友人もひと口で気に入ってしまって、それから何度もそのお店に通った。
モロヘイヤの夏を過ごしたこのわたしに言わせていただけば、高校生の分際でモロヘイヤをふんだんに使ったメニューを頼むなど、生意気盛りの年頃とはいえ、おもいあがりも甚だしい。お金の問題ではない。おまえら貴族か!とタイムスリップして胸倉を掴んで揺さぶりたい気持ちだ。
今、あのスープを供されれば、あまりのありがたさに骨身にしみるだろう。
でもあのお店はもうない。
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