コミット
小学生男子のクロッキーのモデルになったら、深々としたほうれい線を描きこまれる。
そりゃ人生年数がやっと二桁台に突入したばかりの男子に、デリカシーなんぞは求めてはいないけれども、ほんまにしょーもない奴らやで! とちょうどうちに来ていた妹にぼやいていると、「今日からほうれい線対策始めるんやろ?」と指摘される。
「おねえちゃん、割とそういうことマメに対応していくもんな。美魔女感ゼロやけど。あたし、昔からそういうの全くしぃひんから、めっちゃ旦那に怒られるし、こないだ寝しなに次男に“もっと可愛いお母さんがよかったけど、がまんする”って言って泣かれたで」
美魔女になれないのは、ある程度の効果がでると、すぐに忘れてやらなくなってしまうからなんだけれど、それにしても、そこまで周囲に求められてるのに全く要望に応えようとしないわたしの妹ってどてらい奴やな……と恐れ入る。
きみの姉は、この地球上の誰に求められるわけでもないのに、アンチエイジングの山に登ろうとしているんだぜ。
しかも改善されたところで、小学生は気が付かないだろう。わたしにとって80歳代と90歳代の若さの違いが曖昧なように、あいつらわたしの老け部分しか目に入っていない。今度はシミでも描かれるわ。
こうなったら、巷で噂の(?)ライザップばりの肉体改造でもしないと、周りの目は変わらないのかもしれない。でも、ライザップのCMは、個人的にコミット前のほうが好もしいわ~とおもう人がチラホラいて、時に魅力と努力は相関関係にないという切ない事実をわたしに知らしめる(気がする)。
けれど、言い訳がましくてもあえて言う。誰のためとか何のためとか自然とか不自然とか、そういう次元でほうれい線を薄くしようとしてないんで!
じゃあどういうつもりかは解んないけど……。
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