夏の団地妻
素敵な夏を過ごされましたか。
直射日光が苦手なわたしにとって、夏はつらいものなんだけれど、今年はなんだか短く感じた。年齢のせいか? もうちょっと夏でもよかったのにな。
え、まだ暑いよ!? という方もいらっしゃるとはおもうけれど、いくら暑くても9月は秋。オシャレ界ではもう秋を感じる装いをしなくてはならない(はず。オシャレじゃないからよく知らないけど)。事情により、この夏は例年以上に子供にまみれて暮らしていたので、汚れてもいいような服しか着られず、なんだか着たい服を着ないまま夏が終わってしまった印象なのだ。
昨年、夏のワンピースを買っていたので、それを着るのをすごく楽しみにして夏を迎えたのに。たったの1回しか着られなかった。
そのワンピースは淡い配色のマルチボーダー(まるで一昔前のレジャーシートのような……)で、クローゼットにかかっているのを見るたびに「かわいい……」と胸に沁みるくらい気に入っているのだけれど、似合う似合わない以前にそのワンピースを着るとなんだか団地妻みたいに見える。
もっと正確にいうと、
夏の夕方にごはんの支度をあらかた済ませ、子供と一緒にお風呂にも入り、夕涼みがてら共用廊下に出てきた昭和末期の団地に住む奥さん
みたいに見えるのだ。
もちろん、すべての人が団地の内部を知っているわけではないし、わたしが住んでいた団地の奥様方の流行のスタイルだったのかもしれないので、気にすることはない。そうはおもっても、ふとした拍子に「……なんかコウちゃんのお母さんらが着てたやつみたいやな……」と感じてしまうこの気持ちは止められない。
来年の夏、この団地ワンピを着ているわたしに遭遇しても、どうか静観していただきたい。
(なお、ワンピースのせいでなく、わたし自身が所帯じみていて醸し出された団地感であった場合は、早急にお知らせください)
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