タイムスリップ
父が同窓会の幹事を務めることになった、といって方々に電話をかけているのはなんとなく知っていた。でも、突然「おまえ、明後日までにお知らせ葉書を作って送っといてくれや」と名簿と会場のパンフレットを渡してきたのには辟易した。せめてもっと前もって言っておいてほしい。このわたしに機械を触らせるのであれば。
もうすでに時間が足りないかもしれない。だって聞いたのが夜中。結局丸一日ほどの猶予しかないじゃない!
焦って指示から5分後に作業にかかった甲斐もあってか、葉書は無事に完成。やれやれ、とおもっていたが、投函後3日ほどしてわたしは重大なミスに気付く。
平成13年って書いてる……。
最初は2013年としておいたのだ。念のため、ちゃんと新聞の日付欄でもチェックしておいた。でも、相手は初老男性だし(父は男子校出身)、“平成”のほうが馴染みがあるのかも……と考え直しての、平成13年!
無駄な配慮にこだわったあまりの痛恨のミス。
悔しいおもいをしながらも、父に報告する。父はあまり気にしておらず、「解るやろ」と言った。しかし母は「間違えはったらどうする?」と心配していた。
「みんなにお父さんがあほなミスしたとおもわれるなぁ。ごめんやで」とわたしが謝ると、父は「ええ、ええ。俺は娘が作ったってちゃんと言うし」とけろりとしていた。それは嫌だ。
やっぱりタキヤンとこは娘も抜けとんな、とみんなを納得させてどうしようというのか。
それにしても、2001年か~。一体何をしていた頃かな? とインターネットで世の中の出来事を検索してみたが、全く覚えがなかった。
そんな! とおもって自分の日記帳を確認してみると、2001年はまりもを腐らせ、ずーっと呑んだ暮れていた1年だった。荒れてたなぁ。あの頃。
その1年で脳にしみたアルコールが、まだ抜けきってないのかもしれない。
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