« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

お赤飯を炊いてやる

うちはマンションの7階だ。

みなさんは道を歩いているとき、油断してハナウタを歌っておられないだろうか。わたしは油断してなくても歌うが。

うちは大きな通りに面しているので、窓を開けていると、ひとの声がのぼってくる。通行人は普通の音量で話していても、7階からそのまま会話に参加できそうなくらい鮮明に聞き取れる。

刑事さんたちは、上からの張り込みも導入してみてはどうだろう。

 
朝7時半頃。洗濯ものを干していたら、ひとりマンション下の歩道を自転車で走り抜けていく高校生が、しみじみと呟いた。

 
「あー、オレ人間に生まれてよかったー」

 
若い身空でその境地に辿りつけた理由を知りたい。

| | コメント (0)

あまいよな からいよな

ごはんもたくさん食べて、お風呂にも入ったのに、ずーっと「なにか食べたい…」と考えている。


とりあえず、のむヨーグルトを飲んでみたものの、違った。(飲む前から、これは違うよなーとおもっていたけど)

甘いものでもなく…塩味でもない気がする…。なにも手掛かりはつかめないが、いま明確に食べたいものがある。体の声に耳をすませてみる。

酸っぱい…よりは塩…?ピリ辛…?あ、違う違う。離れたねー。

ちゃんとわたしが食べたことのあるものなのかなぁ…。

| | コメント (2)

ハムのひと

ショッピングセンターに行った。

エスカレーター前の特設会場で、お中元フェアが開催されていた。素麺などをちらりとみながら、足早に通り過ぎようとすると、結構な勢いで誰かにぶつかって転んだ。

ああっ、すみません!と言いながら、その方の顔を見上げると、なんと阿部寛。

ひいっ、阿部寛がなんで?!と瞬間的に心臓がひっくり返るほどときめいたが、勿論それは伊藤ハムの等身大パネルだった。

あまりのベタさに抜けた腰も戻らない。

建物にして地上12階建てほどの衝撃。その高低差を前に、うずくまる他に一体何ができようか。

しかしオトナになってからの転倒は、大地のその広さを目の当たりにして、唖然と言葉を喪うね。今回は屋内だったけれどもね。

| | コメント (0)

ねりけし、あるいは噛んだガム

エアコンと室外機を繋いだ管を壁に固定する際に、ねりねりしたパテ(?)で穴の隙間を埋めるでしょう。

あれはいつ乾くのか。

半年以上前にエアコンを取り換えてから、まだ乾いた様子がない。数年前に設置したエアコンのねりねりも、微妙に乾かないままいつしかひび割れた。

掃除の時に埃がつくし、見知らぬおじさんの指紋もすでについてるし、どうしてあのねりねりをいつまでも採用しているのだろう。都会のお金持ちは、もう違う方式で固定してたりするのか?


わたしの目が黒いうちに、一般家庭にも、ねりねりに代わる何かか、速乾性ねりねりが発明されることを祈る。

| | コメント (0)

鳩との攻防

先月から我が家のベランダに、鳩がしょっちゅう来ては小枝を積んでゆく。ここで巣をつくろうと決めてしまったようだ。

わたしも母も、これはいかん!と鳩を追い払い、水の入ったペットボトルを置いたり(犬か)、CDを吊るしたり、エアコンの室外機の隙間にサボテンの鉢を置いたりして守りを固めた。

しかしその甲斐もむなしくベランダは毎日糞で汚れ、室外機のわずかな隙間に入りこんだ鳩は、くっくくっくと含み笑いをする。「おたくらが余計なことするよって、入ったんはええけど、なかなかでられまへんがな。まぁ構やしまへんけど。ウチここで巣つくります」と言わんばかりに寛いでいる。

もうだめかもしれない。

わたしと母が万策尽きて諦めかけていると、父がやって来た。わたし達の話を聞くと、父は室外機の裏に手をいれ、鳩をむんずと手掴みして投げた。

なにも投げなくても!

 

でもそれきり鳩は来なくなった。

あんなただの鳩はクソの役にもたたんのや、と父は言った。役にたつ云々って鳩に関係があるのか、と訊くと伝書鳩の話をされた。

「おれ、昔伝書鳩を飼うとったんや。また鳩小屋つくりたいんやけどな。お母さん怒るやろ。でもまたやりたいんやけどな」

そんなもん、母だけじゃなくて近所のひとも怒るわ。

 

けれど、うちの父はゴリ押すときはゴリ押すひとだ。

もうだめかもしれない。

| | コメント (0)

深夜ゲーム

妹がうちに泊まりにくるときは、わたしも一緒に甥っ子を寝かしつけるのだが(わたしが起きているといつまでも甥が寝ない)、子供が寝静まったあとはオトナの愉しい時間がはじまる。

 

ちいさい頃からわたし達姉妹は、毎夜のようにいろんなゲームをして遊んでいたのだけれど、そのなかで生き残ったゲーム“制限時間で書けるだけ”が未だ熱い。

  • 禾(のぎへん)の漢字、制限時間で書けるだけ
  • あ、からはじまる有名人、制限時間で書けるだけ

などバリエーションはあるものの、ただそれだけの勝負なのだが、制限時間を終え、勝敗が決まってもふたりで力をあわせて限界まで絞りだす。チラシの裏を利用した、時間だけがひたすらかかる、中学生男子が考案しそうなゲームだ。

しかし最近は、3歳になった甥っ子が活発になってきたせいもあり、夜になるとわたしはもうくたくたになる。甥はわたしが遊んでくれるひとだとおもっているので、一日じゅうぴったりくっついて離れないのだ。

そこであらたに、“制限時間で全部書く”ルールにアレンジされた。都道府県など限りのあるものを書きだしてゆく。答えあわせも簡単だ。

わたし達がいちばん気に入っているのは『東京23区編』で、普段からまったく馴染みがないぶん盛り上がる。各区にイメージもないので、いつまで経っても全部憶えられない。

  • 川がみっつある(品川、江戸川、荒川)
  • 谷がふたつある(世田谷、渋谷)
  • 方位シリーズ 東東北(江東、台東、北…ついでに中央)
  • くろいのがふたつ(墨田、目黒)

あとの半分は自力でおもいだすように頑張るのだが(♪葛飾亀有あくびをひとつ、とか、都島?ちゃうな…豊島!とか、群馬っぽいのってなんやっけ?とか)、最後に、ひとの苗字っぽいのがみっつくらいあるのよな…というところで、いつも詰まってしまう。

大田、中野、足立!

すごく重要な区なのかもしれないし、すごくお洒落な場所なのかもしれないが、字面にひっかかるところがなくて、どうにも地味に感じる。もっと地方にアピールして欲しい。

 

| | コメント (6)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »