« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

やむを得ない

母と一緒に銭湯へ行く。

共同浴場では、湯船に浸かるような髪は、ちゃんとまとめなければならない。そう、タオルできゅっと巻くのだ。

でもわたしは、世の女性のようにあんなにきっちりとタオルを巻けない。みんなインド人なんじゃないか。普段から、ターバンに慣れ親しんでいるとしかおもえない、あのフィット感。

わたしがもたもたと、何とか髪をまとめていると、母に「あんた、何してるん。先に浸かるで」と呆れられた。

しかし、湯船に向かう母のタオル頭をみると、漫画『もやしもん』のボツリヌス菌にそっくりな仕上がり。


ちょっとちょっと、真ん中が割れて芽胞(頭)がでてるわよ!


ああ、致し方ないのだな、とおもった。

次からはヘアゴム等を持って行こう。

| | コメント (0)

マイペースの源

甥っ子(2才9ヶ月)のために、うちにはレゴブロックを置いている。

本当はそんなことはないだろうが、「レゴブロックは男の子のもの」という意識がタキガワ家にはあった。子供の頃、プレイモビルは集めていたのだが、ブロックには殆ど触ったことがない。

甥が夢中で何かを組み立てるのを見守っていると、彼からわたしにリクエストが入る。動物や乗り物を作れというのだ。

工夫しながら形にしてゆくと、両親と妹が口々に「上手いな!」と吃驚してくれる。

「センスいいな!」
「特徴でてるよ!」

母は「お姉ちゃんは小さい頃から空想ばっかりしてたから、こういうの得意」と言う。空想癖とブロックはちょっと関係ないような気がする。仮想世界とかは無理だし。

そういえば、昔から真剣にあれこれ考えて、時間をかけたものほど素通りされる。人様のお気に召すことは本当によく解らない。当然だし、それがいいともおもうけれど。

しかし、わたしが褒められる時というのは「よくもまぁ、こんな下らないことに…」という枕詞がつく。

次回の人生では、もう少し潰しのきく性質に恵まれたい。


ちなみに、今わたしが気に入っているブロック作品は、『牛若丸』という名のロボットなのだが、甥っ子の気はひけていない。

| | コメント (4)

攻!

向こうからやってくる男子高校生が、固いような機敏なような、もぞもぞした動きで足早に歩いている。目を凝らすと、彼は牛丼を食べながら、携帯メールをしつつ、ゲーム機を操っているのだった。

がっつりと牛丼をかきこみ、咀嚼の間に携帯電話をカチカチと押しそれを左肘に挟んでから、左脇のゲーム機を抜きだすその前に牛丼。

超多忙!

はたして、わたしの人生であそこまで忙しかったことがあったのか? いかん、まだ本気度が足りない。たまに1日24時間では足りないと言う方がいるが、わたしはまぁそんなもんだとおもう。

ひとまずそれは置いておくとしてもだ。わたしは、あの男子ほど小脇を活用したこともない。わたしの小脇はいつだってガラ空き。肉体の可能性というものを、わたしは見くびっていた。

改めて知る、自分の受け身人生。


きみは何か。高校生起業家とか、そういうのか。

| | コメント (0)

荒行

毎日寒うございますな。

高校の頃、英語の先生に「寒い国の人の鼻が高いのは、つめたい空気をなるべく温めてから肺に入れたいからなんだよ」と聞いて以来、冬は他の季節以上に鼻呼吸を意識している。わたしの鼻は低い。

しかし、北風吹きすさぶ中での鼻呼吸は、粘膜に血が滲む気がするほど辛い。ただでさえ呼吸しづらいのに加えて、つい自分自身に負けて、吸う空気の量を抑え、吐くばかりになってしまう。そして息がなくなって、ごへっと咳き込むのだ。

今のところ残念ながら、わたしの鼻には何の変化も現れてはいないが、もしかして遺伝子レベルでは奇跡をよんでいるかもしれない。この世に来るのか来ないのか判らない子供の未来のために、わたしは向かい風に鼻をつきだすのだ。


どんとこい、寒波!

| | コメント (0)

理想の男

伯父が焼肉をおごってくれるというので、のこのこ出掛けてゆく。

伯父と伯母といとこと4人で、肉の世話をしていると、案の定「最近、どう?(結婚関連)」と探りをいれられる。あー、まー、とか適当に濁していると、いとこが

「あたしは、もう外国人しかない! とおもってる」

と宣言した。

いとこはクルム伊達公子のだんなさんが、皿を洗ってくれると聞き、かなり羨ましいとおもっているらしいのだ。

皿くらいなら日本人男性だって洗うよ…とわたしは言ってみたが、そういうことじゃない! と叱られる。そうか。

よく「日本が不景気でも、世界のどこかしらは潤っている」というし、それにのっとって考えると、理想の男性が日本にいないひとは、世界へ羽ばたけばいいのかもしれない。

 

終始伯父が(なんとか言ってやってくれや)という目で、わたしをみていたが、なにも言えなかった。

 

いとこに感化されたわけではないが、うちへ帰ってまだ真新しい手帳に『今年の目標・パスポート取得』と書いた。

| | コメント (0)

大吉騒動

お正月にひいたおみくじは大吉だった。いいことありそな。

毎年おみくじをひくとは限らないが、過去に4回ほど大吉だったことがあり、その時には決まって第一番のおみくじなのだった。もちろん今回も。

 

この引きの強さは、ひょっとして無駄。

 

でも今回の大吉は妙に嬉しくて嬉しくて、神社の枝に結ばないで持って帰ってきてしまったのだ。そんなわたしに父は「おみくじは結ぶもんや!」と怒った。

その時は、ええやんとおもったわたしだったが、今更になって、大吉にけちがついたんじゃないかとどきどきしている。父は普段からでたらめな言い切りをよくするので、娘たちは結構よく聞き流しているのだが、たまに長い経験に裏打ちされた大正解の当たりをだすのだ。

母は「別にいいんじゃないの」と言っていたが、母の方は普段は頼りになっても、やらかすときは迷いなく振り切ってくるので、なかなかどうして油断ならない。

その時にどちらの意見を優先するのかということは、わたしと妹が長年迷い続けているところなのだ。

かくいう娘ふたりも、両親を困らせることには定評がある(妹が毎日小出しで困らせている陰で、わたしがすべてを帳消しにさせるほど心配させる)。

いつまでも子供、という印象に加え、それもあって、あんまりひととして信用されていないのだろう。(説明書を読みながら)デジタルテレビの接続などをやってみせると、ものすごく驚かれる。

今年もお互いを惑わせあって暮らしてゆきたいとおもう。

| | コメント (0)

おめでとうございます

わたしというひとは…うかうかするなぁ。

 

みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

気がつけば一週間とすこし、今年も過ぎてしまった。

 

| | コメント (2)

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »