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センシティブ

妹がうちに来ているとき、チャットモンチーの音楽をよく流している。

いいうただなぁ、とおもい、妹にもそう伝えるが、実はしっくりきていない自分がいる。

歌詞や曲をよく噛み締めてみて、すごいなぁとおもい、こういうのすきだ…とおもうのだが、なかなかどうして、心がひりひりしないのだ。

 

ハイ、これ衰えですわ!

 

日常で磨耗してゆく感性か。それとも。

わたしはずっと16才の頃の自分を引きずって生きてきていたような気がしていたが、いつのまにか脱却したのか。

もしくは、わたしのなかの16才は、今となっては時代遅れの16才で、最近の子達とは青春のシズル感がまた違うのか。そりゃそうだろう。

チャットモンチーはほんの一例で、感動の条件が揃っているのに、イマイチ響かないことが本当に多くなってきた。うーん、痒い!肩甲骨の間の、もうちょい下のほうが痒い!上から手を伸ばしても、下から手を回してもギリ届かない、その場所に。

まぁ、いちいち何事にも「……感動した……」と、うちふるえるオトナになっても大変そうなので、こんなもんでいいけれど。

でもすこしはなりたい気もする。焦燥感とか反抗心で窓ガラスを叩き割り、恋人のうしろあたままでもを狂おしくおもい、一緒に歩いていて「あれ?タキガワさん?(いない!)」と振り返ると蟻の営みに心うたれて、掌を涙でびちょびちょに濡らしている。そんなオトナ。

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