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私的日常

日記をもっと頻繁に更新したいなぁ、という気はあるが、一体何を書けばいいのかがよく解らないのだ。

他の方々のブログを見ているとたのしい。

いろんなこと考えてるなぁ、とか、アクティブにお出掛けしているなぁ、とか。感心することしきりだ。

有名人なら写真をぺっと貼って、今日のお洋服です☆とかいう需要があるんだろうけど、わたしの服装を気に留めるひともいなかろう。なにより人様にさらせるような服着てないし。ユニクロじゃない服着てても「ユニクロ?」と訊かれるし。無印良品だよ!

みんなみたく好奇心を刺激されるような日常、おくってみたいんですけど。

だって、自分が何時に起きて何食べて何つくったかなんて、自分がいちばんよく解ってることじゃないですか。

自分が最も興味のわかないもの。それは「わたしの日常」。それを書けと言われても土台無理な話だろう。

じゃぁ、やめてもいいんだよという声がする。いや、それじゃだめだ、という気もする。修行よ、修行!『おもしろきこともなき世をおもしろく』?

修行かー。よーし、やるぞー。

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おもうところ

父がお茶をくれ、と言っている。

わたしは猫舌なのだが、つめたい飲みものも苦手なので、急須から注いだ熱いお茶をぬるくなるまで置いてから飲む。でもそれだと飲みたい時にぐいっといけないので、湯呑みをいつも満たした状態でスタンバイしている。

父が今、俺にもお茶くれ~と言っている。

そして父はその後に必ず訊いてくる。「このお茶誰の?」と。

今日この家には、わたしと父しかいない。父はビールを飲んでいた。そしてお茶のはいった湯呑みはわたしの横にある。

それだけの条件が揃っていても、父は訊く。

 

おとうさん、なんで自分のお茶じゃないって解ってても訊くの?淹れたての熱いお茶のほうがよくない?誰のお茶だったら飲むの?飲まないの?あとビールのみすぎだよ…

言いたいことは色々あるが、彼は聞いちゃいないのだ。

 

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そうだよねそうなのか?

わたしが『ハートスランプふたりぼっち』をハナウタでうたっていたら、妹が、円広志のパニック障害の本の情報をおもいだしたらしく、その話をしていた。

円さんがまさかねー、びっくりしたー!という妹に、わたしは「よく知らんけど、何が引き金になるか解らんらしいし…。結婚とか出産とかおめでたいことでも調子を崩すって聞くしなー」と答えた。

すると妹が、自分の子どもとあそびながら「結婚も出産も、ストレス以外の何者でもないやん!」と言い放った。

 

何でしあわせを感じるか。性格にもよるのだろうが、オトナになるって愉しかったっけ?とうっかり奈落の底を覗きこんでしまったかのような一言だ。

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あるがまま

わたしの妹はテレビドラマがすきで、リアルタイムで観るものは勿論、朝や夕方にやっている再放送までくまなくチェックする。

昔あった出来事や、最近読んだ本のことなんかは全く憶えていないくせに、10年前のドラマでの升毅の一言…といったものは忠実に再現できる。

そんな妹が、朝の再放送ドラマを観ながら「お父さんとカラダが入れ替わるなんて、悪夢やわー!絶対嫌!」と叫んでいた。(そういうドラマの内容なのだそうです)

父としてもお断りだろうが、父のことはすきだが、それでも入れ替わってしまったらそれは困る。ドラマでも、年頃の娘さんと入れ替わっていたため、なかなか大変そうだった。

想像を逞しくするまでもなく、朝起きたら別の人…というのはもう対処しきれないことの方が多いだろう。

 

『朝。やけに早く目が覚めた。何だかやけに部屋が広いな。あくびをひとつしたら、指先にちくちくしたものが触れる。髭か?一気にわたしは覚醒した。鏡を探すと、いかにも悟りました、といった風情の男がこちらを向いている。わたしは彼を識っている。そうだ、イチローだ。』

 

どうですか?朝起きたらイチローさん。野球関連の方々はイチローさんになれれば嬉しいかもしれないが、わたしは困る。今日からいきなりWBCの侍リーダーだなんて!日本国民のほぼ全員が困るとはおもうが。

大体、WBCのチームメイトすらわたしはよく知らないぞ。広島カープの石原選手くらいだ。というか、石原選手でてるかな?と、試合をチェックしても、わたしは全然彼を見ていないんですけど。そんなんなら広島に返してくれ!

朝起きたら、木の実ナナ(ミニスカート穿けないよ!)とか、赤川次郎(そんなに書けないよ!)とか、真剣に想像してみると結構手に汗握る。

喉元すぎるまで、有り難く自分の人生を愉しめそうだ。

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怒ります。

もう、ずーっとずーーっと、何年も前から怒りを感じていることがある。

小説でも漫画でも、音楽でもいいのだが、デビューしてマイナーな頃からずっとすきで、新刊やら新譜やらは必ずチェック。発売日が楽しみで、気が触れそうなイキオイで待って、何回も何回も何回も、暗記するほど読んで聴いて読んで聴いて……。

そしてまた狂おしい想いを抱えて、次の発売日を待つ。

自分にとって、そういう存在のひとの、小説や漫画の文庫本化されたものや愛蔵版に、未収録短編(読みきり)がついている。ベストアルバムに一曲だけ新曲が入っている。

 

そんな盛りだくさん加減、お断りじゃあああ!

 

ふざけんな!自分らちょっとキタナイわー!

どういうこと?一体どういうこと?別にわたしはすきなひとのつくったものに、お金をだすのが嫌ってんじゃないんよ?ただ、そういうかたちで、こちらの愛情を量るなんて、ちょっとひどいやん?これから入門する一見さんに心ばかりのサービスを…ってことかもしれんけど、一応はこっち(お得意さん)を立ててもらわんと…こっちはお金だけやない!時間とかスペース(収納の)かて割いてるんやで!

“愛蔵版”なんて言われる前に、通常版を愛蔵してる。ベストアルバムなんて出さずとも、すでに名曲テープで独自の編集はしてるし、大丈夫、あなたは全部ベストだよ!!

わたしとしては「ときめきをありがとう☆」なんて気持ちで泣き寝入りはしたくない。拳で解決できるというのなら、そうさせていただく覚悟はある。来い!

だめ!ぜったい!振り回すの禁止!

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サービスについて

うちの割と近所に、全国的に有名な(はず)観光スポットがある。

まあ、うちは田舎で京都市内から多少時間がかかるので、そこまで人出があるわけではないが。街中からかかる移動時間が同じなら、みんな嵐山とか行くだろうし。

とても静かで寛げるところなので、わたしは普段の散歩でうろうろしている。たまに、大阪とか、京都市内に住んでいる友人が遊びに来た時には一緒に観光したりもする。

ただ、ガイドブックなどに載っているお店とか、あたらしいスウィーツなんかは、地元民ならではの知識(あの店は社会科見学の時つめたかった、この店のオーナーは次から次へと店をやっては潰す…等)が邪魔をしてしまい、正当な評価ができない。わたしができるのは道案内程度だ。

その道案内の途中、わたしを悩ませるのは某タレントさんのご実家の存在だ。

そのお宅は、観光をしている途中にいやでも通ってしまうような場所にあるのだ。すると何だかそのことに触れたほうがよいのか、放置してよいものか、一足ごとに逡巡してしまう。

そのタレントさんも、一応全国区のはずなのだが、今となってはお姿をあまり拝見しないので、下手をすればそのタレントさんのことから説明しないといけなくなるかもしれない。知っていたとしても、多分返す言葉は「へー」だよ!

でももしかしたら、折角だから見ときたかったなー、実家…というひとも、中にはいるかもしれない。

行き届いたサービスか、過剰なサービスか。わたしには顧客のニーズが解らない。

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セイコーファイブ

明日時計を持っていく用事ができたので、長らく使っていなかったやつをだして、ぜんまいをぎりぎり巻いている。

その時計は、前職ではじめてOLさんぽい仕事をすることになったわたしが、うっきうき気分で買い求めたものだ。そういえば数年前のこの季節だ。

働いているときは、朝の電車で一駅間ぜんまいを巻く日課を自分に課していたのだが、そんな日々がなつかしい。

そういえばぜんまいを巻いている時はいつも、学生の頃読んだエッセイだかなんだかで、タレントさんだか作家さんだか、とにかく男性の方が「僕はこの人生で腕時計をしたことがない」ということを幸福そうに誇らしそうにおっしゃっていたことを考えてしまう。

何だかよく知らんのに申し訳ないが、あれははじめてオトナの男に対して冷え冷えとした感情を持ってしまった瞬間だった。だからわたしがぜんまいを巻くときは、いつもおもいだし冷え冷えしている。

うちの父は、何故か若い頃からセイコーファイブの腕時計ばかりしているそうだ。わたしはそんなことは全く知らなかったのだが、そのわたしが選んできたのも恐ろしいことにセイコーファイブだった。

父はほくほく笑い、母は身震いしていた。

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やられた

先週およばれした、友人の結婚式の席次表やその他を眺めなおしていて、気付いた。

お料理の2品目に供されたきのこの温製サラダのなかに入っていた、未だかつて食べたことのないほど歯ざわりがよく、ものすごーく美味しい鶏肉が、実はエスカルゴだったことに…!

 

きゃああああ!

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世界のしくみ

甥っ子がうちに来た時には、わたしがお風呂に入れてやることになっている。

今日も、わたしが甥っ子の身体を洗っているあいだ、ご機嫌で洗面器の湯をぴしゃぴしゃ叩いていた。甥はお風呂がすきだ。

すると、洗面器の水面にぷかりと浮いた泡のカタマリが、甥っ子の頬に跳ねた。

はっ!とした甥が、慌てて腕で顔をぬぐう。ただ甥の身体は泡だらけなので、もこもこの泡で顔が覆われてゆく。落ち着け甥!今拭いてやるから!

しかしすごい勢いで顔をぬぐい続ける甥!!

あー!あー!あぁぁぁ~!

目をぎゅううっと瞑り、甥は必死でわたしによじ登ってくる。

ふふふ…愛いやつめ…。

 

甥を見ていると、訳もわからず右往左往…ということばかりでなかなか大変そうだ。そうはおもっても、今はまだなかなか話が通じる相手ではないので、笑いながら見守っている。

 

甥(10ヶ月)。柴咲コウがすき。そして、今何よりも恐れているものは「カピバラさん」だ。

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