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人生に不慣れ

一生懸命に頑張るのはいいことだとおもう。でも勝負や評価の世界には、そんなもんでは太刀打ちできないのだ。当然のことだけれども。

わたしは整理整頓や掃除の類が大嫌いなため、部屋を綺麗にするときは「捨てる」という解決法で乗り切っている。しゅっちゅう何かを捨てている。そうして出来たスペースに、両親がまた何かを持ってくるので、それもこっそり捨てる。

今日はごちゃごちゃしてきたCDを片付けようと仕分けしていたら、中学の時の卒業記念CDがでてきた。

中学3年生の時の、合唱コンクールを収録したものだ。

各クラスごとの合唱を、1組から順番に聴いてみる。へたくそだな~。男子しっかり歌えよ~、ハモってる女子アルトの方が立ってるよー。

どこのクラスも、似たり寄ったりの下手さで、あの頃一生懸命取り組んでいた自分が、かなり残念なひとにおもえてくる。

敢えて言うなら、6組の合唱が一番よかった。CDのジャケ写(笑ける…)も6組のようなので、憶えていないが彼らが優勝だったのだろう。

今でもおもいでに残っているのは、「何でうちら優勝じゃないの~?結構うまくいったのに!」という悔しかった気持ちだけだ。わたしは3年間、合唱コンクールに力を入れていた。指揮者をしたり、合唱コン委員をしたりしていたもの。そしてそんな当時のわたしに、15年後のわたしから、悲しいお知らせを伝えよう。

あんたら全然うまくいってないよ…!

そんな中学の頃の稚拙な合唱なんて本当のところはどうだっていいのだが、恥ずかしい。うちのクラスのひとりだけやけに響いているソプラノ声は、わたしのものではなかろうか。張り切るな!もういい、わかった張り切るな!あの頃、6組とうちのクラスの合唱の出来の違いに気付けないほど、わたしは張り切っていた。

ああそうか、自分は全力で恥ずかしい方向へ疾走する人生なんだなぁ…とおもいしる。

たまに寝る前に自分の人生をおもい返してみたりすると、当時の自分にとってはそれ以外に解決法がおもいつかなくて、七転八倒しているんだろうが、なんて滑稽なんだ!自分!と飛び起きてしまう。

死ぬ前に、ひとは自分の生涯を走馬灯のように見る…というけれど、そんな恥ずかしい人生見せられて死ねるか!

人生の渦中に、客観的に自分を見られるようになるまであとどれくらいかかるんだろうか。

もう、山奥に引きこもって、ひとりきりで自給自足の生活をおくりたい。

誰かわたしに土地とあばらやをください。

 

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真の良薬

ずっと飲み続けている漢方薬の種類が大幅に変わった。

「今までのより、ちょっと苦いけど頑張って飲んでねー」

と、お医者さんに言われて、今朝はじめて挑戦してみたのだが、に…苦ぇ…!!

もう、ほんと苦い!あ、苦いってこーいうことか!!っつーほど苦い。もうみんなに伝えたい。苦いって、これだよ!カカオ96%のチョコレートも、はじめて舐めるお父さんのビールも、あれ全然苦くないから!苦さ、ナメんな!

はっきり言って、人体に危険を感じる苦さ。野生動物なら近付かないよ。

なのに、わたしが苦さを訴えた人々は、決まって「良薬口に苦し、だからね…」と言う。

ここでわたしは声を大にして叫びたい。良薬ってなにかねー!!

苦さを抑えるってことも、ある意味良薬じゃないか?治してやるかわりに、苦くしてやるなんて、ちょっとおもいやりなくないか?

 

バファリンの半分はやさしさで出来ているのかもしれないけど、飲みやすく小粒にしてあげることも充分なやさしさだとおもうんだ。アレ、大人用と子供用の大きさの差がありすぎ。青年期用バファリンもつくって、徐々に大きさに慣らして欲しい。それとも、過渡期(子供→大人)を乗り越える勇気や息苦しさを表現しているのか?

まぁ、ぐだぐだ言ってますが、明日から漢方薬飲むのヤダ~!っていうハナシです。

 

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ラブ&ピース

最近はよく本屋さんに並んでいるのを目にするので、ご存知の方や、お持ちの方が多かろう。

わたしは『浅田家』という写真集がすきで、購入してからというもの、割と毎晩ねるまえに眺めている。浅田さん一家がいろんな格好でいろんなところで記念写真を撮る、というコンセプトの写真集だ。

誰にだって、“このひととなら普通のものが面白く、面白いものはより面白くなる!”間柄の方がいるとおもう。『浅田家』は、わたしにとってのそういう方のひとりである、あかねちゃんにかなり久し振りに会うことになった日に、買って持って行った本なのだ。絶対面白いから一緒に見ようとおもって。

彼女の家族もかなりノリがよくて面白いので、『浅田家』のように写真を撮ればいいとおもったのだ。(でも、提案するまでもなく、家族のひとは寝てた)

浅田さんちの次男(馴れ馴れしいな)、浅田政志さんはお願いすれば家族写真を撮りに来てくださるらしい。うちだったらどうしようかなー。両親とわたしの3人じゃ寂しいから、妹一家も…そしたら義弟の実家の皆さんもお招き?でも折角だからおばあちゃんも入りたいかもしれない。そしたらイトコたちも?でもじゃあ…。

そうやっていろいろずっと考えていたら、日本じゅう、世界じゅうのひとを集めたくらいの集合写真になった。ぎゅうぎゅう詰めだよー。

これは世界平和の一環になる!と鼻息荒くおもったが、もしかするとかえって喧嘩になってしまうかもしれない。みんな写りたくて。

そういえば、かつて「世界の決まりごとで、“世界最低3カ国くらいのひとと、文通をすること”を義務付ければ戦争できなくなるんじゃあ?(相手の国が心配で)」という提案をして、軽くあしらわれたことがあった。

わたし、ガンバロー!

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せつない話

そういうわけで、年末年始はどんよりとしていたわけですが、何故かその間ずっと妹一家がうちに滞在していた。

多分、妹と甥っ子の世話がなければもう少し溌剌と過せたはず。甥っ子ときたら、日に日にハイハイが速くなり、つかまり立ちで棚のものを全部落とすわ、ものを手当たりしだい投げつけてくるわ、眼鏡を取るわ、誤飲(紙食べた)するわで、片時も目を離せない、離させない。

一応妹の子とはいえ、よその子なので気を遣うじゃないですか。

甥っ子を寝かしつけてリビングに戻ったあと、楽しそうに「ダウンタウンの笑ってはいけない……」DVDを観て笑っている妹夫妻を見て、こっそり涙したことも一度や二度じゃなかった。

ひとり布団に入って、「ああ…わたしの人生ここまでか…」と呟いたことも一度や二度じゃなかった。

 

そんな弱りきった日々のなか。甥っ子が「ちゅー」を覚えた。

 

今のママたちは知らないが、かつてわたしが中高生の頃、ちびっ子連れの知り合いのお母さんが強要していた『ほらぁ~、○○ちゃん~。おねえちゃんにちゅーしたげてぇ~』のちゅーだ。

いやっ、やめてっ、そんなヨダレだらけのちゅー、やめてっ、と心で叫び、苦笑いしていた、あのちゅーだ。

それを、教えたわけでもないのに甥っ子が!!

かわいい~~~~~!!

いつもしてくれるわけでは勿論ないが、甥っ子と一緒に遊ぶのに疲れて、「はあぁぁぁぁ~、ネエネエ(わたしのこと)もうしんどいわー、休憩ー」と寝転ぶと、何度かしてくれるのだ。

わたしは生きてるんじゃない!生かされてるんだ。

そういうことを強く、強くおもう。

わたしは馬車馬のように生かされている。齢8ヶ月の甥っ子によって。

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おめでとうおめでとう

去年からどうも調子がわるくて、寝込んだり活動したり寝込んだりを繰り返していたら、明けて明けて成人式も終わってしまった。

さっきのニュースで、成人の儀式で海に浸かる新成人、というのをやっていた。いいなぁ。

わたしは、自分の成人式にも参加せず、家でひとりぼけーっとしていたのだが、あんな儀式があったら絶対絶対参加していた。だって、市民ホールで長々と話聞くよりスペシャル感あるでしょう。

病める時も健やかなる時もぐうたらなわたしなのだが、苦行の類は割とすきだ。

今年もそうだったのかは知らないが、新成人が暴れて困る…という地域は、いっそのこと大暴れさせてやったらどうか。神輿担がせてやれ!梯子の上で舞い踊れ!高さよりも明らかに長い命綱でバンジージャンプやっちゃえ!

昨年末に、「とにかく金がないTV」のDVDを妹と観ていた。特典映像に(荒れると噂の)沖縄の成人式に向かう若者の映像があった。

なんかちょっといい子だよなーとおもった。

なにより「成人式」というか「おとなになる」というか、そういうものに本人なりの特別な気持ちを持っていて、それがすごいなーとおもったのだ。

成人式くらいで今日も明日も変わらないさ、とばかりにゴロゴロしていたあの頃の自分、バカッ!バカッ!

自分で自分を鞭打って、今年もよろしくお願いいたします。

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