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ひとりで寝ないもん

基本的にひとりでないと寝られなかったわたしが、最近は誰かと一緒じゃないと寝られなくなってしまっている。

今度両親が旅行に行ってしまうので、そうすると一緒に寝てくれるひとがいなくなる。(いつもは両親のあいだに割り込んで寝ている)

いまのところ、妹夫婦に泊まりに来てもらう予定なのだが、甥っ子の世話に、妹と義弟の3食の用意(わたしは最近3食も食べない)、洗濯物が確実に増える(妹達は何故か異様に着替える)…等の問題があり、たった2晩のことなので、どちらがマシか非常に迷っている。

まぁ、誰かいないと寝られないのは不便だから、何とかしなきゃな…とはおもっているのだ。なので、こないだ友人に何かよい方法はないか、聞いてみた。

「え?いいやん。あたしもひとりで寝たことなんて1回もないで」

その友人はきょうだいが多く、実家に個室のないままお嫁に行ったのだ。

ひとり寝の経験がない…それだけ聞くと何だか華麗な人生遍歴。

なんだ、簡単じゃん。わたしもそういう人生をおくればいいんだ。大女優っぽいじゃないか。

  

はン、ひとりでなんか寝たことないわ!

そうひとりごちて、潜り込む父の布団。マリリン・モンローはシャネルの5番。そして、わたしは加齢臭だ。

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ロッキン!夫妻

あまりにも驚いたので、書かせてください。

今、母がカラアゲを揚げているのだが、かつてないほどの、もんのすごいでっかい声で「どーぶねーずみ♪」と歌っているのだ。

リンダリンダ…。

そういえば、先日。「情熱のバラ」の歌詞がおもいだせない、と母に聞かれたことがあった。教えてあげた時に、わたしが何でブルーハーツなの?とわたしが訊ねると、

「お母さん、ブルーハーツ世代やもん」

との発言が!

ぇぇぇぇぇええええ!!嘘だよ!

ブルーハーツって、わたしが小学生くらいの頃だよ?わたしがブルーハーツ世代を名乗るのも多分おこがましいよ!

 

そういえば、父もテレビで甲本ヒロトを観るたびに、

「こいつはいい眼してるわ…こんな純粋なヤツ、しらんわ…お前、この歌詞聞いたか?」

などと言ってくる。

 

母は、わたしがハイロウズのCDしか持っていないと知ると、あからさまにガッカリした顔をした。買ってあげようかしら。ブルーハーツ。

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あいたいなぁ

そこまで強い結びつきのある間柄じゃなかったけれど、もういちど会ってお話がしたいなぁ…とおもうひとって、どれくらいいますか。

 

①がきちゃん

がきちゃんは、中学のテニス部が一緒だった。クラブ外では、お互い別の付き合いがあったし、高校が離れてしまったので会えなくなった。おもに文化面でかなり信頼できるセンスをしていて、憧れというか、もはや恋に近い感情を持っていた気がする。

クラブの鬼顧問に「その鬱陶しい前髪切って来い!」と怒られ、その場で切り落とす漢気をもつ。かっくいい~。

高校のとき、近所の本屋で再会したきり。地味めな女子だったがきちゃんは、その時とっても大人っぽい綺麗なおねえさんになっていた。それを見て「がきちゃん!何かスレたな!」と言った田舎もんのわたし…。あの時はすまん。

 

②アマミ先生(仮名)

高校1年の時の担任。歴史担当。

先日、高1からの友人あかねちゃんのおじい様がお亡くなりになり、夜伽をしに行った。わたしが「そういえば、アマミ先生との2者面談の時、わたしは素直に物事を斜め下から見ている…と初めて言われたよ」という話をした。するとあかねちゃんは、「そう!私とあんたの関係性を正しく理解していたのはあの先生だけやったわ!」とエキサイトしていた。(あかねちゃんは、問題児?だとおもわれがち)

昔から素直で従順でおとなしいと言われ続けた、そのおもい込みに一石を投じた先生だ。

恩師というわけではないが、黙って授業を受けてただけのわたしのどこが、そうおもわせたのかお聞きしたい。

でもこの先生はダジャレばっかり言ってたんですけどね。

 

③サワキ先生(仮名)

高校2年の時の担任。歴史、政経、哲学担当。

哲学の授業の時、「親友とは」「幸福とは」という定義を述べる際に、何故わたしの目ばかりをじっと見て語ってらしたのか。その理由を知りたい。

もしかして、わたしの人生を左右するほどの金言が?(でも内容わすれた)

そして当時塞ぎこみがちだったわたしを心配しての、母の「いじめられてるんじゃ…?」の質問に爆笑したのはなぜか。いじめられるタマじゃねーよ、ってことですか?それとも他に何か気付いていたのか?当時、人生最大の片想い中だったことは、あかねちゃんも知りません。

なかなかコクのある方でしたが、すきなひとを追いかけて外国へ行ってしまったとのこと。ほんとか?

 

今の学生さんたちは、メールがあっていいなーとおもう。うすく繋がっておくのに、メールって最適なツールだ。

あの頃、教室の中には見つめるだけで精一杯(おなかいっぱい?)な濃い面白いひとがいっぱいいたけど、みんな元気なのかなー。しあわせが多いといいね。

わたしが会いたいあの頃の人達にはもう会えないわけだけど、あの頃を経た人達を見かけてもがっかりしない程度に、みんなそれなりに素敵に生きててほしい。

そして自分は棚上げです。

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時が経つ

2年ぶりくらいにアトリエ(絵画教室)に復帰した。前職がなかなかハードで、休みの日はぐったり…という感じだったのと、不定休だったため、足が遠のいてしまっていたのだ。

もしかしたら、お月謝を滞納してるかもしれない。払いすぎてるかもしれない。解らない。なんせ最後の方は、わたしだけ自己申告のチケット制を導入していたのだから。

もう本当にいい大人なわたしだが、アトリエでは10代の頃からお世話になっていることもあり、あまやかされているのだ。未だに最年少だし。

わたしは極細の筆で大きな絵を描くのがすき、という面倒くさい趣味があるため、荷物が多い。10号サイズの用紙がすっぽり入る鞄を抱えながら、久し振りの道を緊張気味にあるいた。

中学校のときの通学路。

懐かしい道は、おもいでよりも小さく見えるのは何故だろう。現実の道のはずなのに、むしろ夢の世界に近い。

新しい家が建っていた。塀が変わったり、外壁を塗り替えたりしているお宅もちらほら。何でこんな唐突な色ばっかりが並んでいるのだ。

2軒寄り添って、スペインみたいな家が生えていた。昔は駐車場だったところ。隅っこに、狂い咲きする桜の木が1本あって、寒くなるとしょぼしょぼとピンクの花びらがついてた。

そこはもう、テラコッタの車停めに舗装されていて、こども用の自転車が停まっていた。

だっせぇ自転車、補助輪つけてんじゃねぇよ。

この世のすべてにイチャモンをつけたくなる。

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愛の耐性

朝、最近薬を服用しているため、わたしは大変寝起きがわるい。

だらだらと惰眠を貪っていると、泊まりに来ていた妹が甥っ子(6ヶ月)をわたしの布団に放り込んできた。

未だ覚醒していないわたしに繰りだされる、容赦のないキッス。よだれまみれの。

 

うわーん、つめたいよー。べたべたしてるよー。

 

わたしは甥っ子をあいしている。彼の頭にできた脂漏性湿疹のにおいも、胸いっぱい嗅ぐほどに。

その甥っ子もこれから成長し、離乳食を経てうんちのにおいもくさくなっちゃって、俗説では人生で一番キツイ時代とされる中学生男子という時期を迎えるわけだ。

一体どこまであいせるのだろう。あいしてゆけるのだろう。

「無償の」「永遠の」って、あえてわざわざつけるくらいだから、そんじょそこらの愛情はそうじゃないんだろうか。

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ささくれ

 あたしたちは双生児みたいにくっついて、いつまでもいつまでも一緒にいたい。いちまいの掛布団を分けあって、ころころころころ転がっていたい。

 そう言ったら、あなたは笑った。その顔がきらい。

 焦れたあたしは、拳を振り回す。あなたとあたしはコトバが通じないから、結局こんなふうになる。あなたは不便をかんじていないみたい。変なの。

 あなたはあたしの裸の背中を撫でてくれる。やめて。そのがさがさの大きな手もきらい。

 あたしは爪切りを探してあげる。でも、あなたは待たずに自分の歯でこそげていた。

 血がでたんじゃないかしら。手をとると、ささくれがまだ剥けかかって残っている。つい、皮をぴりぴり引っぱると、空っぽでまっ暗な彼の内部がのぞいた。

 道理で。

 その暗闇に、あたしの涙が吸いこまれてゆく。

 あなたと抱きあうと、胸がぽかんと虚しくなるのは、そのせいだったのね。

 最後に笑顔がみたかったけど、あたしはすでに頭からなにから、なんにもなかった。

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考察・パラダイス銀河

今朝、目が覚めてまっさきにおもったことは「しゃかりきコロンブス」ってなんだろう…ということだった。

たしかにコロンブス提督は、かなりしゃかりきな部類に入る方だろう。それは認める。でも、何で光GENJIの歌で、唐突に、コロンブスのしゃかりきを打ち出してきたのか。

わたしがおもいだす限り、パラダイス銀河はピーターパンを髣髴とさせる歌だったような気がする。「しゃかりきコロンブス」は「大人は見えない」という歌詞が前に付いていたはずだし。それだったらピーターパンのほうが適任ではないか?

起き抜けのわたしは、ここで携帯電話をとりだし、LISMOで歌詞検索をした。携帯電話は便利だなぁ。月に3回くらい解約してやろうかとおもうが。

全体を通してうたってみても、しゃかりきコロンブスの意図は何も見えない。うたえばうたうほど、ピーターパンっぽい。20年近く何も疑問も持っていなかった自分は、なんて素直な子供だったんだろう。道理でむかし尾崎豊に何の興味も示せなかったはずだ。

あの頃、わたしはバイクを盗むなんておもいつきもしなかったし、窓ガラスを割ってしまったのだってただの過失だ(テイクバックでテニスラケットぶつけた)。大人は正しいとおもっていたし(これは大間違いだった)、どちらかといえば行儀よく真面目な質だった。

そのわたしがいま!パラダイス銀河に立ち向かう!

しかし今朝は大事な約束があるのだった。家をでる2時間前に起きたのに、あと40分。着ていく服も決めてない。そして、外は雨。

もうだめだ…(遅刻&迷宮入り)

わたしはもう一度、歌詞をさらってみた。何故、コロンブスなのか。歌詞にピーターパンをあてはめてみる。「しゃかりきピーターパン」?

ピーターパンにはしゃかりきは似合わない。いいとこ「気まぐれ」とか?はっ、そうか!

当時、飛鳥涼は「しゃかりき」という言葉がマイブームだったのではないか?チャゲアス内、しゃかりきブーム!

そして、最もしゃかりきな人物はコロンブスなのだ。きっと。チャゲアスの間ではそれが定説。

結局すべてチャゲアスのせいにしているような気がするが、物事には優先順位というものがある。

はりきって、出掛けた。

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転機

「動物園で育てている猛獣に、鶏肉をやると凶暴になってしまうから、あげないようにしてるんだってさ」と、聞きかじりの情報を母に教えてあげた。先日のことだ。

すると、母はそれからというもの、毎日夕食に鶏肉をだしてくる。

一向に構わないのだが、母は一体わたしに何を求めているのだろう。

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小鳥を飼う

1年以上溜め込んだ個人情報をシュレッダーした。支払い明細書とかDMの住所部分とか、給料明細とか、いろいろ。いろいろだ。

手動のシュレッダーで昼過ぎからはじめて、フルアルバム4枚とミニアルバム2枚分の時間がかかった。

うちのシュレッダーは、透明の受けケースにもりもり切り屑が溜まってゆくのが見える。昔、白文鳥をヒナから育てたときに、使っていた飼育ケースに似ている。そういえば、毎日鋏で新聞紙を細く切ったものを敷き詰めるのが面倒だったなぁ。

あの頃、シュレッダーがあればよかったのに。

というか、シュレッダーの中でヒナを飼えばよかったんじゃないか。

ヒナをおもてにだして、お湯でふやかした粟を与えている間に、しゅしゃーっと新聞紙をシュレッダーしておくと非常にスムーズ。

やっぱり人道的に問題あるかしら。

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しばしのお別れ

緒形拳さんが亡くなってしまうなんて、考えたことなかった。

よくひとに「すきな芸能人は?」ときかれると、元気よく「緒形拳と夏八木勲!」と答えていた。いろんな芸能人のひと達がテレビや映画ににでたり、でなくなったりする中で、いろんなひとが魅力を放つが、わたしのなかでは不動の2人だったのに。

朝、起き抜けに訃報を聞かされたとき。夢であれ…と願ってもう一度寝に戻ったくらいだ。

新聞でいろんな俳優さんが話すエピソードをたいせつにたいせつに読む。

男の中の男だ。よくしらないけど。

もうこんなに深くすきな俳優さんは現れないかもしれない。夏八木さんは別。

  

いちファンとして、ご冥福をお祈りいたします。

 

もしもあの世があるのなら、そこで新作の映画とかが観れるかもしれないし、元気をだそう…。

裕木奈江のコメントが聞けるかなと、ちょっと期待していたんだけれど、だめだったね。

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ちゃんとした人

サンマルクカフェでゆず茶をのんでいた。

近くに若い僧侶が座って、食事をしていた。

アイスコーヒーと、ピザ風のパンとチョコクロと生クリームのすこしかかったチョコレートケーキ。彼のテーブルにところ狭しと並んでいる。

僧侶は、それぞれを順番に均等に口に運んでゆく。わたしは「三角食べ」が出来ない質で、いつまでも味噌汁が手付かずで残っていたり、気がつけばひとつのおかずでお腹がいっぱいだったりする。なので、三角食べの出来るひとはかなり上位で尊敬しているのだ。

彼は、ピザパンをほおばり、チョコクロを齧り、コーヒーをごくりとやってケーキを食べた。

そこでわたしはちょっとした違和感を持った。

ケーキはデザートだから、そこまで三角にする必要はないんじゃないか?

 

自分が充分三角素人であることは自覚している。小1の時点で挫折してるしな。でも、この場合はピザパンとチョコクロとコーヒーを片付けたあとに、ケーキじゃない?(チョコクロはグレーゾーンではあるけれども、ピザと同じ皿に載っていたため、今回はピザの仲間とする)

ケーキのときにコーヒーがないと、口の中がぱさぱさだ…というのなら、コーヒーを少し加減しておけばよいではないか。それじゃ、三角的には気持ちわるいのか?

解らない。解らないよ!三角のひとの考え方が!

わたしの食事の際に飲みものがなくても一向に平気、というところも関係しているのだろうか。

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ぬかったか

何日間も連続して夢をみることがよくある。

最近、寝床をかえたせいか、いい夢をみていた。外国人とのハーフのかわいいあかちゃんがうまれて、育てる夢だ。

自分の子とは信じられないくらいにかわいい。夢の旦那さん、ありがとう!まつげがつやつやとながく、伏せると頬にその影が落ちるほどだ。

腕もふとももも、むちむちのぱんぱん。あー!指でぽにぽにしてしまうよ~。

育児は順調に、離乳食まですすみ、かぼちゃのポタージュなんかをくわんくわんになりながら食するあかちゃん…。はやくおおきくなあれ~。

 

すると、昨晩。離乳食を際限なく食べ続けたあかちゃんは、巨大化して母であるわたしを襲う!きゃー!津波のように押し寄せてくるあかちゃんのその弾力!ベビーサークルも、その肉圧で粉砕!

あかちゃんには悪気は一切なく、わたしの姿を認めると、喜びにその巨体をすり寄せてくる。

肉に

肉 に お ぼ れ る

 

目が覚めて、今までの(楽しかった夢の)前フリは何だったのだろう…と考えた。わたしを散々喜ばせておいてから、恐怖の底に突き落とそうとするなんて!

やり場のない怒り。目的が何なのかわからない。

事情はまったく知らないが、これは突然子供の姿に変えられてしまった名探偵コナンの憤りに似てるんじゃないか。

ウオッカだかテキーラだか、お酒の名前を持つ人々のいる組織が関係しているのだろうか。

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クロ

会うたびに何か泣きたくなったり、なんだか億劫にに感じてしまうひとだな、とおもい、けれど体調のせいかしら?気のせいかしら?などとおもいなおしていたけれども、この度やっと覚悟が決まった。

わたし、この方苦手だわ。

 

あーすっきりした。

 

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いちじくの食べかた

 たんぽぽのミルクみたいな白いのを、指に擦りつけていたら叱られた。ささやかに毛羽のある、べとついた膚をそっとつかむ。

 しりに親指をあてて、むしりとひらいてやると、それは崩れるように簡単にうらがえる。うっすら愛らしく染まった果肉が掌をぬらす。わたしにはこまかく震えているようにみえる。押しつけがましく。

 唇を肉に沈める。とたんにわたしは外皮との境をみうしなう。どこまで食べていいものか解らず、舐めるように貪ってしまう。

「よく熟れて美味しいでしょう」

 流し台から母の声がする。

 傷みかけたいちじくは甘くない。微かながら、ねばるような芳香がする。

 

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