自分さがしジャーニー
職場の先輩が、退職された同期だった方に、お誕生日おめでとうメールを送った話をしていた。
すごいなぁ。わたしはひとの誕生日を全然憶えられないんですよ、いろんなひとに興味を持って接しられるって羨ましい…と言っていたら、そんなことないよ!タキガワさんは日付を憶えられないだけだよ!となぐさめて(?)くださった。
休憩がおわり、持ち場に戻ると、今度はその先輩が別の方と雑談していた。
「そういえばクスイさんは、少し痩せられましたよね」と先輩が水を向けると、3ヶ月ほど禁煙しているというクスイさんは嬉しそうに笑った。
「そうなんだよね、さすがだよね!気づいてくれた?」
「なんか顔がすっきりした感じ」
「そう!そう!気をつけてるんだよー。………ねぇ、タキガワさん?」
「はい?」
「俺、痩せた?」
「え?ふとってたんですか?」
「めっちゃ肥ってたじゃん!みてないの?」
クスイさんの隣で、小刻みにうなづく先輩。
「…えー、どうだっただろう…」
「タキガワさん、俺に興味なしかよ!」
「そんなことないです!クスイさんには比較的興味もってますよ!」
「比較的って!」
「こないだ眼鏡かけてらしたのには気付いてましたし!(せいいっぱいのフォロー)」
ほんとうに、わたしはクスイさんのことを好ましくおもっているほうだ。わたしの体調がわるいと心配してくださるし、最高に不安定だった半年ほど前から、なにかと気をつけていてくださるし。
そんな恩人に!わたしは!
ばかっ、自分ばかっ!でも、おもうのだ。プライベートで会うひとはともかく、仕事であうひとはどんなに仲良くしていても、わたしは興味をもっていない。
今まで自分のことを、すききらいなく誰かに接することの出来るひとだとおもっていたが、それはその段階にまで達していなかったからなのか。
わざわざ遠くまで行かなくとも、職場で自分は見つかる。
最近のコメント