タキガワと3人のおっさん
少し遠出をした。
待ち合わせ場所に向かう電車のなか。停車駅でドアが開き、わたしが腰掛けているあたりには3人のおじさんが座った。
対面式の座席の左隣におじさんA、向かって左におじさんB、そして真向かいにおじさんC。
「ふぁぁあぁぁあ!」
電車が発車すると同時に奇声を発するおじさんA。一瞬詩吟かとおもったが、そのわりには甲高すぎる。
そしてふと正面を向くと、おじさんCが明らかに電車の揺れとは違うリズムを刻んでいる。その昔、『まじかるバナナ(番組名わすれた)』で山咲千里が見せていたような体の揺れ。マリオネット的な。
揺れるおじさんCに押されているおじさんBは、なんてかわいそうなのだろう。だが、おじさんBは何故か食い入るようにわたしを見つめていた。何ならちょっと怒ってる?くらいの視線の強さ。きまずいぞ。
うららかなローカル電車に運ばれながら、春なんだなぁ…としみじみする。
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