絶対量
地球上の水を司る夢を見た。
実際のことはよく識らないが、(少なくとも夢の中では)地球上の水の分子は一定だ。その水の分子を、わたしは世界に遍くばらまかなければいけない。ところが、水が少なくて困っている砂漠の地域に水を多めに派遣しても、照りつける太陽のせいで水はすぐに蒸発して戻ってくる。
水たちが、みんながみんなすんなり還ってきてくれればいいものの、地中深くにしみ込んでたり、怒涛のように海に流れ込んだり、永久凍土のなかで戻ってくることができなくなったりで、なかなか存在する量を把握することが難しい。わたしはこんなに海水を増やしたくないんだ!なのにみんな流れ込んじまいやがって!とか。ペース配分がかなりうまくいかないのだ。
やきもきしてくたくたになっていた。しかも、寝なおすたびに、何度も同じ夢をみた。
神様でいるのは大変なことだ。
そういえば、かつて一緒に働いていたひとで、辞めていくときに「ぼくは最終的に教祖になるのが夢なんですよ!」というひとがいた。就職活動をしていらしたのだがスーツに合う鞄がない、といって、ずっとうちの会社のロゴ入りビニール袋をつかっていた。
彼は元気なのかなぁ。いろんな活動はうまくいっているのかなぁ。
わたしなんかよりも、おもいきりのいいひとだったから、彼が神様になればいいんだ。きっと地域の水不足は解消されるし、例え解消されなくても彼なら気にならないだろう。
今夜、やっぱり夢をみたら、すかさず委任状を提出しよう。
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