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なんくるない

2月にCTスキャンを撮ったが、とうとう胃カメラをのむことになった。大掛かり検査第二弾!今回ばかりは逃げ切れなかったのだ。

あまりの恐怖にゆうべは旅に出てやろうかとおもった。

ただ、風邪がなおりかけで咳が出ていたので、検査を受けられないかもしれない…。途中でごほってなったらだめだもんね…とおもい、問診表に大書きし、受付の方にもアピールしてみたが、あっさり通された。

内視鏡検査室で順番を待つ間も、緊張のあまり失神しそうだった。むしろ失神したい!待合室の壁に、これからの検査手順や諸注意などが書かれてあるのを眺めながらカラダがつめたくなってゆく。「事前にお申し出下さい!」の項に心臓病・白内障…などの病名があり、最後に気分の悪い方、とある。

はい!気分悪いです!

肘を耳につけるイキオイで挙手したかったが、大人の理性で何とかこらえた。前の方が飲んでいるシロップ(おなかの泡を消す)やゼリー状の麻酔なんかをいちいち覗き込んでは、看護師さんや患者さんに爆笑される。

「タキガワさん、この麻酔は結構苦いわ!」(いつの間にかみんなに名前を周知されている)

待合室はなごやかなムード。わたしひとりをおいて。

おじいさんが胃カメラを終えて戻ってきた。ご老体も生きて帰れる検査だぞ。勇気をだすんだ!若いわたしに耐えられないわけないじゃないか!

シロップと麻酔を飲む。麻酔はすごい。息苦しい。うわ~、喉が詰まってる感じする~、いやだ~、こっちのほうがいやだ~、早く胃カメラのみてぇ~。

よし、いける!…か?

怖かったら眠くなる注射をしますよ、と言われたのもかっこよく拒否し(嘘。注射の方が怖かった)、怒涛のように胃カメラ挿入。おえっとなるかとおもいきや、全然ならなかった。

父に聞いたコツとしては、①麻酔ゼリーを出来るだけ喉の奥に留めること ②マウスピースを医者の見ていない隙にずらし気味にする ③喉をしめない  だった。

ちなみに友人からは、下手に抗わずにのんでやれ!くらいの能動的な気持ちで臨むよう…とのアドバイスがあった。

看護師さんは、遠くをみて違うことを考えろ!と言っていた。なのでオリンポス…オリンポス…と心の中で呟いてやり過ごした(遠くにオリンポスの機械があった)。

わたしの体得したコツとしては、横になった瞬間から、ここに何をしに来たのかを忘れる…ということだ。気が付いたらカメラが十二指腸まで行ってたもん。

でもね、いつもおもうことなのだが、このびびりすぎる性質を何とかできないものだろうか。昨年の七夕で「動じないひとになれますように…」と短冊に書いたのだが、まだ叶っていない。大人の割に、こんなに周りのひとに泣きついているひとを、わたしは自分以外に知らない。

幸いなことに、それでもそばで励ましてくれるひとがいてくださるのは有難い。

今日なんて、知らないおじさんたち(待合室の)にもお世話になったもの。感謝。

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