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ダイエッター

父と4キロの道程を歩く。

やっぱり健康大事よね、ということになり肥りはじめた父が休みの日にウォーキングをはじめた。それに付き合うことになったのだ。

ちいさい山にも登るんだぜ。

道中、みどりが気持ちいいねーと語り合ったり、人気のないところでデューク更家歩きの真似をしたりする。しゅっ、しゅっ、しゅっ。

最近まむしを見た、と父が言う。

でもここには父もいるし、大丈夫だろう。わたしが呑気に相槌を打つと、父は白熱してその時の様子を語る。怖くて逃げたというオチの、その話を。

え、逃げたんだ…。

幼い頃(小2くらいまで)、クラスの男子の幼稚さに辟易していたわたしは、父以外に結婚する人はありえない!と本気で考えていた。母にはかわいそうだけれど、父を諦めてもらおう、と。
夜寝る時も、父のいる日は泥棒が来ても怖くないねー、と妹と言っていた。

そんな大黒柱も、自然界を恐れる。

父ももとは、椅子バランスとか箒遊びに興じる男子だった、という事実と向き合えるようになったのはいつ頃だっただろう。

まむしは怯えて人に飛び掛かってくることがあるので危険です。逃げようね。

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