お告げ
あかちゃんの話を夕食の時に父にしていたら、いきなりわたしが幼い頃の話を語り始めた。遠い目で。
1歳を過ぎてもはいはいのできないわたしを、両親はそれはそれは心配していたそうだ。病院に検査を受けに行ったりもしたらしい。
ところがある日、父が仕事から帰ってみると、わが子がそこいらを駆け回っているではないか!結構な勢いで。嬉しいと言うよりはだまされているかのようだった…と、父は言う。
勿論、そんな小さい頃のことは憶えてはいないが、当時の自分の気持ちは解る気がする。
わたしは小学校3年の夏まで、泳げなかった。泳ぐ気も、泳げる気もしなかった。みんなが25メートルを泳いでいる間、わたしは水に顔をつけて25メートルを歩いていた。ビート板とかヘルパーをつけても泳げなかった。
それがある日、悟ったのだ。わたし、泳げるんじゃねぇの?
で、やってみたら泳げた。泳げたら嬉しくなって3キロぐらい泳いだ。その日は先生に呼びだされた。
幼少の頃のわたしも、こんな感じだったんだろうな。何かよく解んないけど、目線が高い!くらいのもので。
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