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占いと刃物

細木和子の語り方は、実演販売の話し方に限りなく似ている。

スーパーで包丁とかスライサーとかを売っている、あれ。

ビジネスの基本は、あの口調にあるのかもしれない。

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まぎらわしい

夜道で、前方からかなり怪しい動きの背の高い男が歩いてきた。わたしが道の端に寄れば、よろよろと向かってくる。酔っ払いのようだ。

身の危険を感じたので、走って逃げた。

家に帰ってしばらくして、風邪をおして出掛けていた父が帰ってきた。

木のうろみたいな表情で、玄関に転がっていた。

声を掛けてくれればよかったのに。

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ジャイアン

小学校のピアニカ時代から気づいていたことだが、わたしには音楽の才能がない。そのくせ、実は結構前に楽器を買った。パイナップル型の可愛いヤツ、ウクレレだ。

教則本(CD付き)も一緒に用意して、完璧…なはずだった。

わたしは自分自身を過信していたようだ。普通の楽譜と違う、ウクレレの楽譜(4本の線から成り、指で押さえる弦に丸がついている)なんて軽いものだとおもっていた。なのに、音符(?)を追っているうちに、弦の上下が解らなくなる。エーデルワイスが目標なのに、いつまでたっても「レッスン1・とおりゃんせ」だ。

しかも実は。

調弦ができていない。CDの音にあわせて、その弦の音に高さ低さをあわせていく。ただそれだけのことができていない。

今わたしが弾いている弦の音が、CDとちがっているところまでは解る。解っているのだが、この音が高いのか低いのかが解らない。

歌が下手だとされているひとでも、本当の音痴はそのなかの数パーセントだという。自分の歌がそこまでまずいとおもったことはないが、もしかして、相当だったのかもしれない。ウクレレと対峙するたび、深まりゆく疑惑。

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T.P.O.

朝、コンタクトレンズを洗っていたら、じゃりっと割れた。ショック。

眼鏡でおもてにでるのは久々だ。愛用のムラサキのセルフレームの眼鏡をかけたかったが、仕事ということもあり、メタルのフレームにする。

お昼の休憩時間に、ぼんやりと鏡をみながら歯を磨く。なんかわたし、お局みたいだなぁ…。

せっかくなので、午後はお局コントをした。シマモトさん、あなたステープルの位置がずれてるのよ!あ、ちょっと待って!書類の向きは、こうじゃなくてこう!

なかなかいい出来だったんじゃないか、と褒めあう。

ただひとつ心配なのは、あまりにも板についていて、「あ、じゃあこれからはお局キャラで…」ということになったらどうしよう、ということだ。

もう眼鏡はかけてきていないのに、お局。骨の髄までお局。

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親近感

昨日、圧力鍋でビーフシチューをつくりました。わたしがではない。モスバーガーのハラダさんが、だ。

店舗の前にちいさい黒板が置いてあって、そこに従業員の方がメッセージを書いていたりする。あれがすきだ。

ようやくバイトに慣れてきたけど、学校との両立が大変な「なか卯」のマキさん。近頃、平井堅がすきで(今更?)、店に来てくれないかと願っている手芸屋さんの店員さん。毎日のように見ていると、やっぱりその業種によりカラーがあるような気がする。わたしも書きたいな。

「雨続きでじめじめしちゃって嫌ですね!でも、おうちでのーんびりお茶をのみながら雨音を聴いてみませんか?なんだかいいお天気☆ってカンジでおすすめです!(ZAKKA屋さん風に)」

じろーっと見ながら通り過ぎるとき、うっかりほんわかしてしまって、おもうつぼだなぁ…と自分を可愛らしく感じたりする。

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座右の銘

座右の銘をなににしようか、よく考える。

みんなプロフィールでかっこいいのを挙げているのを見ると、わくわくする。ただ、かっこいい言葉は数あれど、自分がいざ選ぶとなると目移りしてしまうのだ。

「平常心」 いつもあわあわしがちだからな。でも、こんなスポーティな暮らしは送ってない。

「人間万事塞翁が馬」 いい…。でもわしゃオッサンか。この字面。

いっそ「星の王子様」とかから引用しようかな…でも乙女すぎるのはだめだ。友人にネタにされてしまう。

座右の銘が2個も3個もあったら、やっぱりだめだよね。

…こんなに真剣に考えているのに、まだ誰にも座右の銘を聞かれたことはない。

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やってみたい

家族が録画しておいてくれた「富豪刑事デラックス」をみる。

いつも夏八木勲が嵌めている眼鏡が気になる。直接眉毛の下の骨のくぼみ(?)にかぱってなってるやつ。

片目だけよく見えるってしんどくないのかな。目は乾いたりしないのかな。顔のどこに力を入れて固定させているのかな。レンズが皮脂で曇ったりはしないのかな。

両目にかぱっとしといた方がいいんじゃなかろうか。視力のためには。

そうなったら普通の眼鏡でいいだろう、って言われるとはおもいますが。

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考えたことなかった

職場のひとが新人さんにレクチャーしているのが、なんとなーく聞こえてくる。

日常の業務の意外なおもい違いなんかもあるとおもうので、基本的なところもしっかり確認していかないとな…なんて殊勝なことも考えたりする。

「まずですね…うちの会社についてですが」

メモを取る姿勢をみせる新人さん。

「大きいか、小さいかで言えば………うん、中くらいです」

おもわず、ぶっと吹きだす新人さん。ご本人も軽く感づいていたかとはおもうが、早速の念押しか。あなたは中くらいの会社に入社したんだよ!と。業務内容そっちのけで。開口一番、伝えたいことがそこでよかったのか。言わなくてもよかったんじゃないか。

しかも考えた末にでてきた答えが「中くらい」。ひねろうよ!ひねっていこうよ!

率直で、てらいのない言葉が何よりもひとの心を打つ。勉強になりました。

中くらいの会社の片隅で、もう少しがんばってみよう。そう誓った。

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いますぐたべたい

あずきバーの夢をみた。

ちょっとぶあつい、しかくいアイスキャンデーに歯を立てる。あのぽっくりとした食感よ!

      

…ああ~。

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お得感

昨日の日記で、セーラー服からブレザーに変わった母校の制服のことを、すこし書いた。

ブレザーは、確かに可愛い。可愛くないブレザーもあるけど、わたしの母校のは可愛いほうだとおもう。

でもさ、ブレザーって大人になってからも着られるよね。現にわたしの会社の制服はブレザーだ。

だったら、セーラー服の勝ちじゃないか。

確かに夏は暑くて冬は寒いさ。タイを結ぶのだって面倒だし。スカート丈が標準であれば、目も当てられないほどの野暮ったさ!でも、3年間それに耐えても余りある何かがきっとある。

今このときにしかできないことを、君たちは求めているんじゃないのか!

現在、ブレザーを着用しているわたしを奇異な目で見るひとはいないが、セーラー服で街に繰りだせば、確実に職務質問だ。

                                                     

何でセーラー服は減少傾向にあるのかなぁ。という話です。                                

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見せたり見せなかったり

夕方のはやい時間に近所を歩くと、部活帰りの中学生たちの帰宅時間にぶつかる。わたしも通っていた学校。みんな体操着のTシャツとハーフパンツのままだ。

わたしの頃はブルマだったよ…(中学のときは)。

当時からブルマの存在はおかしいとおもっていた。だって、いくら穿いているとはいえ、露出度的にはほぼ下着だ。これは、はしたなくないのか!と。

その母校も、体操着だけでなく制服も変わってしまった。セーラー服からブレザー。チェックのみじかいスカートの女の子たちを、朝によく見る。

あんなにみじかくしちゃって、あの子たちは別にブルマでも構わないんじゃないかしら。

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わたしの認識

病院に行った。やっぱり耐えられなかったんだ…。

もともと腰が反ってしまっているらしく、腰を痛めるのは時間の問題だった…と医師に言われる。しかも、腹筋があまりないのに背筋がある状態だという。

「…?。でも、結構腹筋してるんですけど」

そうなのだ。腹筋はお風呂あがりにしたりする(こともある)。背筋は、最近職場のひとに、一緒に背筋も鍛えないとだめだと言われたので、ちょこちょこやりはじめたくらいだ。もしかしてそのせいですか?

あー、じゃあ、背筋で腹筋してるのかもしれないですねー。と、医師。

背筋で、腹筋?ではわたしは、背筋背筋でここまできたのか。でもそれって結構難しくないですか。だからおなかがへっこまないんですか。

自分が今つかってる筋肉もわからないなんて…。人体は己の肉体ですら儘ならない。

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爆弾を抱える

電車の時刻が迫っていたので、走ろうと一歩踏み出した。その瞬間。

腰が「みきっ」となった。

完全にぎっくり腰とはいえないかもしれないが、痛い。立っていても座っていても、直立の体勢を保たないと大変なことになる。そんな予感がする。

病院に行かれるのは火曜日(わたしの予定的に)。あと余力はどのくらいだ。もつのか?もたせるんだ!

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英才教育

通勤定期がきれたので、今日は切符を買わなくてはいけなかった。

売り場には、すでに先客がいた。その後ろにわたしも並ぶ。幼稚園くらいの男の子とそのおかあさんだ。「ママー!ぼくがボタンおすからな!」とごねる、キューティクルつやつやのうしろアタマが愛らしい。

男の子にせかされて、おかあさんが財布を開ける。紙幣をとりだした。男の子はその間、ずっとバタバタしていた。そんなにボタンが押したいか。

「ママ、ここにお金いれて…そーそー(お札戻ってくる)…て、この機械いちまんえん入れられへんねやん!」

ぇぇぇええ!ノリツッコミ!(おかあさんはボケてなかったとはおもうけど)

わたしがノリツッコミを識ったのは高校のときやぞ!なんたる早熟!末恐ろしいわ!

しかも、もうすでに紙幣の違いを解っているなんて…!

                                                  

お受験か。すべてお受験のせいなのか。

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仮想リーダー気分

かごバッグを買いに行く。もう何度か下見を重ねて、チェックを入れておいたので迷わない。

売れてしまっていたらどうしようとおもっていたが、かごバッグはわたしを待っていた。

茶色い革の持ち手のと白い革の色違いでしばし考える。茶色かな。でも白のほうが涼しげ。いや、でもなにかとうすい色の服を着るからやっぱり…

茶色だ!!

早々とバッグを小脇に抱えて帽子も物色していると、数人の女性が白い革の持ち手の方のかごバッグを試してゆく。

あ…!そのバッグいいですよね…。でも白いのって、持ってみたらイメージ違うんですよ…。あ、ちなみにここに色違いがあるんですけどね…。

優越感を感じながらレジへ急いだ。ぞくぞく。

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アフロの悲劇

ゆうべ、おやすみを言おうとして居間に行ったら、テレビに美輪明宏がでていた。ヘアスタイルが変わっていた。

いつも綺麗な色の髪をしていらっしゃるが、どうだろう。あんなに染めて、頭皮の状態は大丈夫なのだろうか。ちょっと染めるのも、いっぱい染めるのも危険度はそんなに変わらないのだろうか。

それとも、鶴瓶の事例とはまた訳が違うのかな。あれはパーマだし。

いつもいろいろ考えてしまって、美輪さんのいい話が全然入ってこない。

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アルデンテ

 魔女みたいな気分だわ。

 湯がたぎる大鍋から目を離さずに、彼女が言う。童話にありがちよね。毒薬つくるシーン。

 言葉をみつけられないまま、僕は缶詰をあける。科白を選べば選ぶほど、泥沼にはまる気がした。黙り込む僕を激しく責めたてていた彼女も、いつの間にか不機嫌すら露にしなくなっていた。

 無表情な横顔が、なんでもない風に呟く。

 地獄の釜のほうがいい?

 そこへ飛び込んで終わらせることができるなら、どんなにか楽だろう。僕は、白くぶわりと茹で上がった自分の体を想像する。だらしなく膨らんだその皮膚を。

 彼女はパスタ皿を僕に突きだした。

 今日の作品は過去最高、絶妙の茹で具合だ。そうおもったから、口にだした。その声はしみじみと響いた。彼女が顔を伏せて笑う。眉間を不自然にゆがめて。

 黙々と、僕らはフォークを動かした。

 彼女の茹でたパスタが、嚥下のたびに僕の臓器に絡まって、締めつけてくるのが解った。どこまでも深く深く根づいてゆく。

 僕はつい、息を吐いた。彼女が泣いた。

 

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負ける

電車に乗ってたら、すごく可愛い幼児を連れているお母さんが、わたしの隣に座った。

かわいい…とおもって眺めていたら、わたしたちの向かいに座った大学生ぽい男の子が、顔じゅうの筋肉を駆使していろんな表情をつくっているのに気づいた。

連れもいないのに、その勇気。その自然体。まだお若いのに。

そして、その大学生の横に座ったスーツ姿のおじさんも、首をかしげてみせたり、口をぱくぱくさせたりしている。

前に女性誌で、女性らしい振る舞いのこつとして「あかちゃんを見つめるときのような表情で、人に接すること」というのがあったのをおもいだす。

わたしにはできるだろうか。例えば、意中のひとに対してあの表情。

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夜風が運ぶ

窓をあけて、夕涼みするのにいい季節だ。うれしい。

そんなわたしの憩いの時間に、今日は邪魔者が…。サッカーだ。

近くに学生寮があるせいもあり、男子の低音が「うおーっ」と響く。お隣さんからも、嬌声と拍手。

みんな同じところで息詰まったり、喜んだりしているんだなぁ。寸分違わぬタイミングで声があがってる。でもきっと明日は知らん顔ですれ違うんだ。ゆうべは知らないうちに同じ気持ちでいたのに。

一丸となっていたご近所の皆さんのことを、わたしだけが知ってる。

サッカーを夢中で見ればいいじゃない!で、明日からは、ごみ出しのマナーとかでいがみ合えばいいじゃない!

なーんて、ちょっと呪いをかけてみる夜。

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ガイシャの遺留品

あたらしく職場に入った女の子が、会社に提出する年金手帳を持って来ていた。

「こういうの、失くすの恐いから持ち歩きたくないですよねー」と不安そうだ。たいせつなものなので、袋にきちんと入れて持ってきたのだという。

…でもね。

何故にその袋がジップロックなのか。

なにもかもが丸見え。そのヴィジュアルはどこからどう見ても物証だ。鑑識班!

その袋に、もしかして食品が入っていたのでは?という可能性も含め、実は意外な防御力を発揮しているのかもしれない。あなどれないやつ、ジップロック。

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疑惑

電動歯ブラシで脳みそが揺れる話を、友人にした。

ああ、と彼女はつぶやいて、入ってないから…と目を伏せた。

                                                     

                                                                                                                                                                                                

…うん。

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高額歯ブラシ

電動歯ブラシがいいと友人が言うので、先日購入してみた。

一旦使いだすと、もう普通の歯ブラシは使えない!と言われ、ちょっとどきどきした。最近パソコンもよく使うようになったし、遅ればせながらわたしにも機械の生活がくるんだな…と、すこし寂しくもあったのだ。

で、2・3日使ってみたんですが。

何か脳みそが揺れて、むずがゆくなるんですけど。歯磨き粉も、あんなちいさなブラシの上じゃすぐに足りなくなってしまうし。振動で落ちるし。継ぎ足せばいいんだろうけれど、何だかキモチワルイ。

贅沢な品物を買ってしまった。

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今更おそいけど

衣替えをしたついでに、クロゼットの整理もした。

3足1000円のくつしたを買うとき、本当に欲しかったり使えたりするのは、いいとこ2足くらいのものだ。それならば同じくつしたを買えばいいのだが、決しておしゃれさんではないわたしは、購入時にどういうくつしたが必要なのか、深く考えないまま買ってしまうことが多い。

お気に入りのくつした達が、疲弊しきってどんどん捨てられてゆくのに対して、使えないくつした達はいつまでたってもご健在だ。おうち用にしたって、そんなにはいらない。

そういうくつしたが、抽斗に溢れんばかりにつまっている。すごくおしゃれにはなれなくたっていいから、今の自分に相応しいくつしたを選べる目を持ちたい。

それがくつしたを守ることにも繋がるんだから。

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あの頃

わたしは間違えたりなんかしない。そうおもっていた。

今日、仕事で4000円のお会計をした。ところが、お客さんがだしてきたのが7000円。え?とおもって、その中の5000円札だけ頂こうと手に取る。

これ、2000円札だ…!

2000円札がでまわり始めてしばらくの後、ニュースでお札を間違えるトラブルが相次ぐ…というのをやっていたが、わたしはそれを鼻で笑っていた。いやいや、もっとしっかりよく見ようよ!明らかにピンクがかってんじゃん!

なのに、なのに…!

今回わたしが間違え(かけ)たのは、2000円札の存在などすっかり忘れ去っていたからだ。くやしい。次からは頑張ろう。

忘れない、もう絶対に忘れない。

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パスワードだらけで困る。

職場のパソコンをつかうのも、まずパスワード。ネットでお買い物をしようにもパスワード。家に入ろうとエントランスでパスワード(マンションなので)。自転車停めとくのもパスワード。もう限界なんだ。パスワードを作ったのは自分なのに。どんなパスワードだったっけ?おもいだせ!微妙にどこか違うタイプにしたのか。それとも全くの変化形か。

もう忘れたよ!パスワード設定したときの自分の気持ちなんて!

そしてさっき、日記を書こうとブログにログインしようとしたら、何度も何度も拒否された。エラー理由を教えてくれてはいるのだが、英語だ。うん、伝わらない。

パスワードは憶えられないし、何で機械が動いてくれないのかも解らないし、わたしは社会生活を送ってゆけるのだろうか。心が折れそうだ。

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方向音痴

今まで、自分が方向音痴だなんておもったことはなかった。

地図がなくても、目的地には辿り着ける自信があったのだ。自分がマップを持っていなくても、表示板とか町内の地図とか結構あちこちに立っているし。

でも、違った。

昨日寺に行ったとき、同行者の目的地を指し示す方向が、悉くわたしの予想と違った。最初は、全然違うほうに行ってるよ…あーあ…とか、同行者を可哀想な目で見守っていたのだが、最終的にはわたしが可哀想なことになっていた。

わたし、今まで道に迷いまくってたの?

確かに、すんなり目指す場所に行かれるほうが珍しかった。右と左が解るだけで、東西南北はまるで無視してた。だって、そんなの初めての土地で識るわけがないじゃない。みんな方位磁石でも持ち歩いてんの?太陽の位置って言うけど、何時間か観察してみないとその軌道も解らない。とおもう。

ありえないくらい激しく回り道してたって、頑張りでカバーできてたならそれでいいじゃない。

これからも、自信を持って迷走していきたいとおもう。図らずともいい話。…そうか?

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ちょっとナチュラルなオヤジ?

お出掛け中なにか食べることになって、とりあえずデパートのレストラン街へ行った。そこで、いやに近くで鳥のさえずりがするなぁ…とおもっていたら、おじさんが鳥の鳴きまねをしていた。

それから、寺を拝観することになり、緑深い山道を歩いていたらホトトギスの声がやけにした。振り返ると(また別の)おじさんがやっていた。

一日に、ふたりの鳥おじさん。なにかまた新しいおじさん雑誌が創刊されたのだろうか。チョイワルの逆をいく。

流行の走りを目に(耳に)してしまった。

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かめ

白日の、じっとしていても汗が滲む河原で声を掛けられる。彼に会うのは久し振りの事だったので、誰だかおもいだせずに本当に戸惑った。

 彼は裸で川に浸かっていた。確かに今日は夏日だが、その振る舞いは彼の慎ましいイメージに反している。しかも案外着やせする質なのだな、とその体にさりげなく目を走らせておもう。

 勧められるまま、僕も足を水に浸した。足の裏の熱が、さらさらと流れてゆく。マッサージがてら、河原の石で土踏まずも刺激した。

 色々な石で試していたら、そのうちのひとつがみしりと割れた。彼のみじかい悲鳴で、僕はそれが何かを悟った。謝るよりはやく、彼は僕をなじった。

 一体何を着て帰れっていうんだ!

 彼は甲羅のかけらをかき集めながら、あからさまにムッとした顔をする。こんなところに脱ぎ散らかすほうも悪いとはおもったが黙っていたら、彼は甲羅を抱えて行ってしまった。

 彼の去りしなに、かけらがひとつ転がり落ちた。僕は、その背中を呼び止めようとして気付く。

 なんて呼んだらいいんだろう。

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口あけて寝るから

朝起きたら、のどが痛かった。

我が家の家訓に、「風邪をひきかけたら特濃のイソジン液でうがいをしろ!」というのがある。これを怠って熱をだしても、甘ったれるな!と怒られるのでとりあえずは一度は試みなくてはいけない。

父の作る特製イソジン液は、水1イソジン2。大盤振る舞い。

うがいの後は、どうかしてるんじゃないかとおもうくらい痛い。もともとののどの痛みを凌駕するくらい痛い。もう粘膜じゅう痛い。そしてまずい。

絶対体によくないとおもいますが、寝る前にやってきます。

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ご年配ギャグ

6月にはいったら、今年ももう半分か~って言おうね!と職場のひとと約束していたのに、今日はわたしはお休みだった。ちぇ。

年々時が過ぎるのが早くなる…と職場の19歳が言っていた。わたしなんて、君の倍近くの早さに感じているさ。

最近、そういった年下のひととのジェネレーションギャップを、妙に楽しんでいる自分がいる。ラジオで流れるふるい歌とか、結構得意げに「こんなの知らないよねー」とか言える。開き直りか。もうその域に、片足を突っ込んでしまったのか。わたしは。

うっとうしいだろうが、これも順番だ。後続のひとは耐えて!

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